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間違った単語の覚え方
「日本人特有の英語学習」の問題点
日本以外の場所で、「なぜ英語を学習するのですか?」と聞くと、何を当たり前のことを聞いているのだというような顔をしてこのように答えが返ってきます。
「もちろん英語を使ってコミュニケーションするためだよ。」
つまり、英語を習得するのは、英語を習得して英語でコミュニケーションをするためという事が大前提にあるのです。海外で自分は「TOEIC800点だ」「英検1級を持っている」と言ってみたところで、「で、あなたは何が言いたいの?」と言われるのが落ちでしょう。英語を実際に使う場では、スコアが300点だろうが、800点だろうが、あまり関係ありません。その場で自分の持っている英語力を使って「何を相手に伝えられるか」が本当の勝負になるのです。つまり、資格などよりも話す「中身」が問題なのです。
世界で英語を学習する目的
「英語でコミュニケーションをするため」
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私はアメリカ留学中に、カリフォルニア州のロサンゼルスから車で約1時間ほど走ったところにあるTemaculaという小さな町に1年ほど住んでいたことがあります。この町は、ロサンゼルスとサンディエゴの間にあったので、非常に便利でした。サンディエゴはメキシコとの国境に面していて、メキシコ系のアメリカ人も多く見かけました。彼らは、英語は流暢ではないですが、きちんとコミュニケーションをとることができていました。多分、TOEICを受験させてもそれほど高得点は取れないかもしれません。しかし、英語ができないと仕事にならないので、何とか意思疎通ができるレベルにはなっているのです。
日本以外のほとんどの国では、言語を習得するための学習の流れが日本人とは正反対なのです。つまり、言葉を習得するのはコミュニケーションするため、あくまでも使うためであり、ある程度習得してきたらどのレベルの力があるのかということを試すためにTOEICや他のテストが存在するのです。ですから、流れはあくまで、まずコミュニケーション能力、そして資格となります。
TOEICを受講する大半(3分の1くらい)を日本人が占めているをご存知でしょうか?日本人以外はあまりテストを受験しないことを示しています。言語習得のプロセスで、コミュニケーション能力をつけるのが先で、テストはあくまで能力をつけてから、自分の英語力を示すために必要な場合に限り受験することになるのです。
では、日本で英語を学習するのは何のためでしょうか?
学校で英語を学んできた私たちには十分すぎるほど分かっていることですが、その質問の答えは、「テストで良い点を取るため」ですね。
これが全てを狂わせているのです。中学校のころから、英語はあくまでも「学科」であって、テストで成績が決められます。受験では文系でも理系でも避けては通れない科目として、全員やらされます。
そのため、日本で英語を学習するといったときに、常識的な答えは「英語でコミュニケーションをとるため」ではなく、「英語の試験で良い点数をとるため」というのが刷り込まれてきているのです。それが、常識となっている「日本で英語を勉強する目的」なのです。
日本で英語を学習する目的
「英語のテストで良い点を取るため」
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まさに、「日本の常識は世界の非常識」ですね(^^;)。それが、英語学習に直接影響を与えているのです。
以前、私の生徒でTOEIC880点を持っていらっしゃった方がいましたが、その方の一番の悩みは、「電話でコミュニケーションができない」ということでした。日本で880点持っているといったら、もう「英語がペラペラ」というような印象を受けるかもしれませんが、中には「スコアをとるにはとったのはいいが・・・」という方が意外と多くいるのです。
つまり、英語力をつけたいと思ったときに、学校でやってきたような英語学習のやり方をしてしまうと、試験では良い点が取れるかもしれませんが、相手に自分の言いたいことを伝える練習をしてこなかったので、英語でコミュニケーションが取れないのです。まさに学校英語の延長で英語を勉強してしまった方の悲劇がそこにあります。
日本での言語習得の流れが先ほどと反対なのが分かるでしょうか?
日本では、英語学習の流れが、試験で良い点を取るための学習から始まり、それからコミュニケーション能力となってしまっているのです。他の学習方法を知らないので、知らず知らずのうちに、試験で良い点を取るための学校英語のやり方をしてしまっているのです。ここに、本来の言語習得過程では起こらない、「常識的な英語学習の間違い」の根本原因です。
私のHPを読んで正しい英語学習の方法を理解し、もう一度英語学習をする目的を見直し、「試験で良い点数を取るための学習」ではなく、「コミュニケーション能力をつけるための勉強」に変えていってください。
なぜなら、その方が確実に短期間で英語力を上げる事が可能になるからです。
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