ENGLISH MASTERS CLUB 
 「英語で考える頭」とコーチングで英語を完全マスター                 イングリッシュ・マスターズ倶楽部





















成功するために必要なもの

 

「紙」と「ペン」



成功に必要な「2つ」のものとは、「紙」と「ペン」です。


では、なぜあなたの英語学習を成功させるためにこの「紙」と「ペン」が必要なのか説明していきましょう。



英語学習をされている多くの方が、自分の目標の英語力を設定しないという事実があります。


「でも、私はTOEICの目標スコア○○○点と決めて、そのスコアに自分の英語力を合わせようとがんばっています。」


といわれるかもしれません。しかし、上の言葉には、非常に大切な言葉が抜けているのです。お分かりになりますか?



答えは「る」です。


「はあ?」なんて言葉が返ってきそうですが、つまり、なかなか本物の英語力がつかない原因の一つ(もちろん間違った勉強方法をしているということも当然ありますが)は、英語力をつけ「よう」としているだけで、英語力をつけ「る」になっていないからなかなか目標が達成しないのです。


少し難しいでしょうか?


他のものを例にとると分かりやすいと思います。


「やせようと思うけどなかなかやせない。」

「タバコをやめようとは思うけどなかなかやめられない。」

「メールを返信しようは思うけどなかなかできない。」



お分かりになりましたか?そうですね、「〜しよう」という言葉には、成功のための重要な要素である黄金率の第1である「決心」が抜けているのです。


「やせよう」を「やせる」へ、「タバコをやめよう」から「タバコをやめる」へ、「メールを返信しよう」から「返信する」へ語尾を変えるだけで、どうですか?「決心」が入った感じがしませんか?


そうなんです。入るんです「決心」が。


そして、「決心」が入ると、その言葉は絶対達成すべき目標へと
変身します。


しかし、「英語力をつけよう」と思っていたことは、あくまでも心の中のことなので、語尾を変える+アルファをして、「決心」を固めてしまう必要があります。


そのツールが「紙」と「ペン」なのです。


皆さん目標とする英語力は頭にあるかもしれませんが、その目標の英語力を達成するために、「紙」と「ペン」を使ってやるべき非常に大切なことがあります。それは、


「目標の英語力を具体的に紙に書き、その英語力を手にしている自分をイメージする。」


ということなのです。たったそれだけでいいのです。そんなことで英語力がついたら、英会話学校も、英語教材も必要ないと思いますよね。


この紙に目標を書くということを実際にやったことある方はいらっしゃいますか?


まあ、仕事ではやったことがあっても、英語学習でやっている方はあまりいないかもしれません。私も最初は目標を紙に書く大切さを信じられませんでした。ところが、私が研究した「挫折」の反対の「成功法則」「成功哲学」に共通する成功者の習慣、考え方の中心にあるのが、この紙に書くことによる「アファメーション」、「イメージング(映像化)」なのです。


成功法則の黄金律とは、これです。


「人は、その人が思ったとおりの人間になる。」


実は、成功している多くの人は、同じことをしています。成功する、しないというのも、紙に目標を書くか、書かないか、本当に紙切れ1枚くらいの差しかないのです。



英文雑誌の「TIME」にエール大学の卒業生を対象にした記事が載っていました。その詳細が書いてある本があったので、その部分を引用したいと思います。



1953年にエール大学(アメリカ)は興味深い調査を実施した。その歳に卒業する全員を対象として「今明確な人生設計を持っているか?もし持っているとすれば、それはどのような目標か?」をアンケートしたのだ。その結果、はっきりした目標を抱いていたのは、わずか3パーセントだった。


そして20年後、調査の続きが行われた。その結果はこうだった。「その3パーセントの人たちは他の卒業生に比べて健康状態もよく(病気にかかる日数が少なかった)、仮定状況もうまくいっているし(離婚率がかなり低かった)、また『幸せで満足している』という割合も多かった」。しかも、「その3パーセントの人たちは、対象者全員の財産のうち約95パーセントを持っていた(逆に言えば、残り97パーセントの人たちは、卒業生全員の財産のわずか5パーセントしかもっていなかったのだ)」。

この結果に明らかなように、目標を決めるのはとても重要なことだる。

(『「できる人」になる成功の秘訣』ユルゲン・ヘラー著181ページより引用)




つまり、目標をしっかりと持ち、紙に書く習慣があった人の方が、人生でより多くのことを達成しているということが統計的にも証明されているということなのです。


目標の英語力の書いてある紙、その紙切れ1枚の差が「英語力が伸
びない」といって苦労するか、楽に英語力をつけて、本物の英語力がとれるかの違いを生み出すのです。驚きですね。


今や、メジャーリーガーとしても超一流のイチロー選手は、小学校6年生の時に、日記にこう書いたそうです。



「僕の夢は一流のプロ野球選手になることです。そして、その球団は中日ドラゴンズか、西武ライオンズです。ドラフト入団で、契約金は、1億円以上が目標です。」



小学校6年生のイチロー君の頭には、将来の自分の姿が、ありありとイメージでき、その夢を紙に書くことができました。そうしたら、紙に書いたこと以上のことが実現しているのです!(今やアメリカで、メジャーリーグを代表するスーパースターですからね。)


なぜ、目標の英語力を紙に書き、それを達成している自分をイメージするとその英語力が身につくのでしょうか?これは、黄金率1でも書き、今回も前置きで話をした「決心」とも深く結びついているのです。


目標の英語力を紙に書き、その英語力を身につけて喜んでいる自分をイメージするという行為自体には、目標の英語力を達成するするためのカギが含まれているのです。それは、


「右脳に目標の英語力が『決心』を通してインプットされる」

       ↓

「その『決心』を実現するために右脳が動き出す」


という仕組みなのです。紙に書いてなされた『決心』を通してインプットされた目標は、右脳(潜在意識)にとって、現実のものとして認識され、その目標と現実のギャップを瞬時に判断し、そのギャップを埋めるために、1千億個の脳細胞ネットワークが、スーパーコンピューター以上の処理能力で動き出すのです。


脳細胞1千億個って、実はすごいんです。脳に関する本をたくさん書いている池谷裕二さんの著書『海馬』<http://tinyurl.com/cp3l>の表現を借りると、



「一般の新聞の朝刊の文字数が40万個、毎日コツコツと新聞を集めて、1千億字にしようと思ったら、およそ25万日、つまり、約700年分もの朝刊を集めなければならないことになるそうです。それほど多くの神経細胞が我々、一人一人の頭の中で動いているわけです。」




その驚異的な数の脳細胞ネットワークに目標が『決心』という形でインプットされると、左脳では理解されないところで、24時間高速で動いている右脳によって、すべての思考がその問題を解決するために動き出すのです。


ですので、目標を紙に書いて、それをイメージ情報として右脳にインプットするという行為が、知らず知らずのうちに、自動的に目標の英語力をつける行動を生み出していくことにつながっているのです。難しそうに聞こえますが、実はこれは普段の生活でも何気なく行っている行為なのです。


例えば、冬休みにグアム旅行に行こうと決め、予定日を決め、カレンダーにその予定を書き込みます。そうすると、普段何気なく通り過ぎていた旅行代理店の前を通り過ぎた時に、「グアム旅行3泊4日49、800円!」というチラシを発見するのです。


もちろん、グアム旅行のチラシは、いつでもその旅行代理店の前にあったはずですが、「グアム旅行に行こう」という要求を脳に出すまでは、目の前に情報が飛び交っていても、脳はそれをつかまずに、素通りさせてしまうのです。



目標を紙に書いて、イメージ情報として、脳にインプットしていくと、それに関連した情報を、脳は要らない情報として無視することをせず、24時間・365日休むことなく、毎秒1000万ビットの情報処理をしながら答えを見つけるまでさがし続けてくれるのです。


脳は、それくらい、とてつもなく優れたスーパー・コンピューターなのです。この世の中に存在するスーパーコンピューターを買うのにいくらかかるでしょうか?100万?1000万?そんな高価なコンピューターを何台合わせるよりも優れたコンピュータがあなたの頭の中に詰まっているのです。それを使わない手はありません。


ですから、もし、あなたが自分の脳に対して自分の目標とする英語力をインプットした場合、その目標を達成するための適切な答えが出ないことは不可能です。必ず答えを見つけ出します。


紙に書いた目標英語力の実現に必要な情報を脳は集め続け、英語力が付くように記憶を調整したり、私のホームページをお気に入りに登録するために右手を動かしたり(笑)、英語力アップに必要な行動を促したり、「この時間はテープを聴こう」と、時間管理をしたりして、無駄な行動をしないで直接的・間接的に本物の英語力がつくように自動的にコントロールしてくれるのです。



英語力を上げようとした時に、左脳を使って、一つ一つアナログ的に情報を集め、本を読んで実践しようとすると、遅いし、疲れてしまいますが、右脳をフルに使えば、簡単、確実に目標の英語力に近づいていけるのです。


もちろん、自動的といっても、ただ寝ていれば良いというわけではありませんよ。右脳に従って行動することも必要となります。上記のグアムの例でも、グアムに行こうと決めても、旅行代理店にも行かず、ただ眠っているだけでは、何の情報も入りませんし、仮に情報が入っても、航空券の予約に行くという行動をしなければ、飛行機には乗れないのと一緒です。自動的という言葉を勘違いせず、自分で行動することにより、目標英語力が取れます。



私が紹介していく「英語で考える頭」を作る学習方法も実は、この右脳をフルに活用していくことに重きを置いています。ですので、その第1歩として、まずは皆さんの頭には高性能スーパーコンピュータが入っているのだということをご認識ください。


まあ、理屈はよく分からなくても、とりあえず「紙」と「ペン」を用意し、このように書いてみてください。


「私、○○○○は、200×年○月○日までに英語力を上げ、ア△△△ができるようにする!」


そして、それを目のつくところに貼っておいてください。こうすることにより、前回確認したあなたの「決心」が、より具体的な形をとって意識され、この目標に向けた行動を生み出す力となっていきます。


書いてみましたか?


まあ、書くか、書かないかは各個人の自由ですが、もしあなたが、今までに、目標を紙に書いた事がないために、目標とする英語力が身についていなかったのであれば、一度書いてみても損はしないと思います。英会話学校のようにお金もかからないし。これで、英語力が上がったら・・・。ぜひやってみてください。


 英語学習の黄金率(ゴールデンルール)3を読んでみる 

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