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 間違いだらけの英語学習(1):間違った単語の覚え方(1)
 

さあ、前回まで「英語学習の黄金率(ゴールデンルール)」を学び、大成功する英語学習をしていこうという気持ちになっているかと思いますが、学習を実際に始める前に、まずいままでやってきた「間違った英語学習」を直さなければなりません。

いくらやる気があっても、教材が優れていても、方法が間違っていれば結果はついてこないのです。そこで今度は、今までの英語の勉強方法が、いかに本物の英語力を身に付けるためには効率が悪い勉強法なのか見ていきたいと思います。その間違った学習法を知り、それを新しい方法に変えていけば、きっと素晴らしい結果をもたらすことができるでしょう。




「TOEIC730点の英単語」や「知っておきたい英単語1000」などのように、単語だけが羅列してある単語帳や、自作の単語帳を作って、単語だけを覚えている方がいます。中学校の1年生から、私もカードに「鉛筆」裏に「pencil」と書き、同じような単語帳をたくさん作り、がんばって単語を覚えることを教わってきました。しかし、そのような単語の覚え方は、実は、英語力のつけ方、単語量の増やし方としては非常に非効率的で結果を伴わないものなのです。


単語の羅列では、記憶力が良くてもたくさんの単語は覚えられないのです。


例を挙げてみましょう。



らくだ、上る、包丁、きれい、卵、遊ぶ、小指、フサフサ、車、銀行




簡単な日本語を10個並べました。1分差し上げますので、面倒くさがらずに正確にこの10個の単語を順番どおりに覚えてみてください。



(1分間待ちます。飛ばさずにやってみましょう。)



どうでしょうか?覚えられましたか?


では、スクロールして、文字を隠して、もう一度すべて正確に言えるかどうか言ってみてください。


いくつくらい言えたでしょう。誰でも知っている簡単な日本語の単語でも、繰り返し、繰り返し、何度も言い直さないと覚えられないのではないでしょうか。(日本語だったので、順番通りというハンデはつけましたが)


しかも、30分後、3時間後はどうなるでしょう。10個のうち、いくつくらい覚えていられると思いますか?


きっと5つくらい言えればいい方だと思います。10個全て覚えているという人はよほど記憶力がいいか、ある特定の記憶法(後のコラムで詳しくお話します)を使っているに違いありません。


つまり、簡単な日本語でも、羅列しているものを覚えるのは至難の技ですし、ましてやそれが英語で、自分の知らない新しい単語であればなおさら覚えるのにも時間がかかります。また、問題は、その場で覚えられたかどうかではなく、実際に会話で使うときまで覚えていることができるかという長期間の記憶力なのです。




単語を覚えるということは、その場の瞬間的な記憶力だけではなく、Retention(記憶を維持する力:長期記憶)が必要なのです。


上述したような単語羅列方式の本を片手に勉強されている方をたまに電車の中などで見かけますが、非常に心配になってしまいます。このような「暗記」をして単語力をつけようとした結果、皆さんこのように嘆くのです。


英語で考える頭 「記憶力が落ちたなあ。」
英語で考える頭 「やっぱり、若いうちにやっておけばよかった。」
英語で考える頭 「やーめた。」



このような嘆きの原因は、記憶力の問題ではなく、実は記憶法の問題なのです。




正しい覚え方をすれば、大人でも子供に負けないくらいの記憶力があるのです。フランスのマーク・ローゼンウェイクはこう言っています。



「人間の脳は、毎秒10項目の情報を100年間詰め込み続けても、記憶容量の10分の1さえ使用していない。」



大人でも、記憶する容量は十分すぎるほどあるのですが、そこに情報を入れる入れ方が間違っているのです。脳に興味のある方は、次の本をお読みください。非常に励まされます。


★推薦図書『海馬/脳は疲れない』池谷裕二著

この本は、気鋭の若手脳研究家、池谷裕二さんと、クリエイターとして豊富な発想のノウハウをもつ糸井重里さんの対談形式で書かれているので、非常に楽しく読める1冊です。


「脳は、ぜんぜん疲れない」「30歳以降に、脳の能力は飛躍的に伸びる」といった、脳に関する意外な事実を数多く教えてくれる。とくに記憶のカギを握るという「海馬」の研究の様子が述べられたところは、未知の領域に踏み込んでいくような興奮をもたらしてくれる。」と紹介文にも書いてあります。



私も30代に入っていますので、この事実を知り非常に励まされました。良かったら購入してじっくり読んでみるといいでしょう。英語を覚えていく意外なヒントがたくさん見つかります。


話を元に戻すと、今までの勉強方法で単語が覚えにくかったとしてもまったく問題がないということです。今や、日本で英語のプロとして有名な松本道弘氏は、その著書『松本道弘の勝つ英語』の中で、このように言っています。



「私は単語が覚えられなかった。単語カードを用いてまめに覚えたが、覚えるより忘れるほうがどう考えても早かった。中学の頃がひどかった。たとえばfamily(家族)という単語のスペルが、何度、兄にしかられても覚えられなかった。」



同時通訳者、また、英語の名人として有名な松本道弘氏でも、このようなコメントを残していることに、凡人の私は安心感を覚えます。どのような名人でも最初は普通の人なのです。しかも、名人になるくらいの人でも覚えられないような方法が今までの単語の覚え方の正体だったのです。


学校時代の英単語詰め込み方式は、誰がやっても覚えるのに適していない、間違った方法なのです。




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