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けんじ先生の【TOEICは絶対勉強するな!】
バックナンバー第53号
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【TOEICは絶対勉強するな!】
〜TOEICの勉強しなかったら955点取れた!〜
Vol.053
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こんにちは、パーソナル・イングリッシュ・コンサルタントの齋藤です。
今日も元気に、TOEICの勉強をせずに飛躍的にスコアをあげていきましょう。
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【本物の英語力への道】
〜英語学習の王道を極めろ!〜
アウトプット編
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☆会話力をつけるための極意その3
【話せば話せるようになる!】
前回は、英会話学校ネタが長くなり、本題に入れず失礼いたしました。ですが、楽しんでいただけたようで、良かったです。
誤解がないように書いておきますが、私は巷の英会話学校を100%否定しているわけではありません。否定しているのは大体80%くらいです(あまり変わりないですか・・・(^^;))。
英会話学校は、会話力がつかないことを前提に通うのであれば、問題は少ないです。それを認識した上で、モチベーションをつけたり、少しでも自分が練習したことを発揮する場として活用する分には構いません。(残念なことに、そのような方はごくひと握りですが・・・)。
では、本題に入りましょう。前回の内容で、英語を話さないと話せるようにならない、ということはご理解いただけたかと思います。
問題は、「どうやって」の部分ですよね。
答えは「超・簡・単」です。もうすでに分かっていらっしゃる方も多いかと思います。つまり、英語を話す練習をしなければ英語は話せるようにはならない、英会話学校に行っても話す時間は少ない、周りに話し相手になる外国人の友人はいない、ときたら、答えは一つです。
【自分ひとりで英語を話す(セルフ・トーキング)】
これしかないでしょう。
つまり、自分に向かって英語を話し、自分で答えて会話を続けるのです。小さな子供を見てください。ブツブツと誰に話すともなく声を出していませんか?
あれが、彼らの会話練習なのです。覚えた言葉を繰り返し、繰り返し、何度も、何度も話す中で、少しずつまともな事が言えるようになって行くのです。
ですから、皆さんも、最初からまともな事がいえなくても構いません。モノの名前だけでもいいのです。そこから始めてみてください。冷蔵庫を開けるときに、何も言わずに開けることもできますが、一言「refrigerator」と言うのです。コーヒーを入れるときに、無言で入れることもできますが、「I
put some sugar and cream into my coffee.」と言いながらコーヒー入れるのです。
誰ですか、「気持ち悪い」なんて言っているのは(^^)。
日本語の環境で英語を身につけようということ自体が無茶なことなのですから、これくらいの無茶はしてください。
「なぜ日本で英語を身につけるのが無茶なことなのですか?」ですって?
話がそれますが、大切なことなので、話しておきましょう。
もし皆さんが、英語の環境に独りポツンと置き去りにされたとしたら、そこで生き残るために何とか英語を身につけようと必死になると思います。ですが、日本にいる限り、テレビ、ラジオ、雑誌はもちろん、買い物、家族との会話、全ての事が日本語で事足りるのです。
つまり、仕事で必要という方でない限り、英語を身につけなければならないという「切実なニーズ」がありません。英語がなくても「生活にまったく支障がない」のです。そのような状況で、英語を身につけることは、本当に無茶なことなのです。
実際に私も、「男で料理ができたらかっこいいな」とは思いますが、私の妻があまりにもおいしい料理を作ってくれるので、私自身が料理を作るという「切実なニーズ」がないのでなかなか料理が身につかないのです。
もし妻が病気で入院し、子供のために料理を作らなければならなくなったら、私の料理の腕はグングン伸びていくことでしょう。
同様に、日本語の環境で、自分の英語力を上げて行くことは、相当意識を高くしていかなければ難しいのです。その意識を高めるためにも、普段の生活から、英語を使い、英語の環境に身をおいていくように(いきなりは無理ですが)生活を変えて行く必要があります。
もし、変な人に間違われたくなければ、別にブツブツ声に出す必要はありません。その場合は、声を出さずに頭の中で英語を話したらいいだけです(ちなみに、私は、普段ブツブツ英語で話しているので、何度も変な目で見られたことはあります。皆さん気をつけましょう(^^;))。
この、頭の中で言葉を話すということは、あまり意識をしませんが、普段皆さんが日本語でやっていることで、それを英語でできるようにしていくだけのことです。
16年前、私が日本で英会話を話せるようになりたかったとき(日本にいながらでも英語は身につけられることを証明しようと、安易に留学はしたくありませんでした)に、周りには、会話の相手になるようなネイティブスピーカーがいませんでした。
また、幸いにも英会話学校に行くお金もなかったのです。そこで、何とか会話の量を増やし、英語をしゃべれるようになろうと、自分で考えて行っていたのが、このセルフ・トーキング(独り言)でした。自分の頭の中で、また、周りに人がいないときは声に出して、徹底的に独り言を「英語で」行ったのです。
例を挙げるとこのようになります。
例1)「お腹がすいたな。今日は、何食べようかな。昨日はラーメンだったし、ラーメンはやめておこう。そうだ、スパゲッティならいいかな。そういえば、この間、おいしそうなイタリアンレストランを見つけたんだ。あそこに行ってみよう。」
このようなことは、普段誰でも考えているはずです。これを英語でやってみるだけです。
お腹がすいたら、「お腹がすいた」と日本語で考えるのではなく、「I'm hungry.」と言ったらいいのです。そして、日ごろのインプットの練習で覚えた英語を使いながら、続けていくのです。
「I'm hungry. What should I eat for lunch today? Yesterday, I ate ramen,
so I don't want to eat ramen. Let's eat spaghetti. Last week, I found a
nice Italian restaurant near my office. Let's go there.」
このような感じです。
毎回ご飯を食べる前に、このように頭の中で繰り返していたら、10日もしないうちに、これらの英語が日本語を考える前に口を付いて出てくるようになります。そうすればしめたものです。
今度は、違う状況で何か英語で話をし、それが無意識で出てくるまで、繰り返し使ってみたらいいのです。そうしながら、英語で表現できる状況を徐々に増やして行きます。
「今何時かな?」と日本語で考えるのではなく、「What time is it now? It's
about 5 o'clock.」と考えるのです。そして、時計を見るたびに英語で考える習慣を作ります。
コーヒーを入れるときに、無言で入れても、英語を話しながら入れても、同じ時間が過ぎて行きます。だったら、英語で話しながらコーヒーを入れたほうが、何倍も時間を有効に活用していることになりませんか?
「I want to drink some coffee. All right, Let's make it. What do I need
to make a cup of coffee? First, I need a kettle to make some hot water.
Where is the kettle? I guess it is in the cupboard. Here it is. I take
the lid off and put some water in it. I turn on the faucet. Oh, it is too
much. I pour away some water. Let's put the kettle on the gas. Then I turn
on the gas. I have to wait about 5 to 10 minutes before it boils. While
I'm heating the water, let's prepare the cup. I open the cupboard again
and take out a cup and a spoon. I also need some instant coffee, sugar
and cream. I put them into my cup. OK, the water is boiling now. I pour
the hot water into my cup. I stir it with a spoon. It smells soooo good.
I sip it. Tases good, too. I like coffee better than tea. Because ・・・」
というようにずっと続けることができます。
この、セルフ・トーキングのメリットは、わざわざ英会話学校に行かなくても、また、会話の相手を探さなくても英会話の練習ができるということもありますが、何よりも「英会話の練習時間を作る必要がない」ということです。
1日の中で、頭がフリーの状態のときに、英語で考えて会話の練習をしたらいいのですから、わざわざ時間を確保する必要がありません。
そのような頭がフリーの時間を計算すると、1日に3〜4時間は練習ができます。しかも、場所を選びません。お風呂の中、電車の中、歩きながら、ご飯を食べながら、どこででもできます。
1日の中で、3〜4時間、慣れてきたら、6〜8時間くらい英語で考えることもできるでしょう。そうすれば、1年間で1000〜1500時間くらいは英語を話します。
それだけ話して、話せるようにならなかった人を見たことがありません。英会話学校の100倍以上の時間、英語を話すのですから、ある意味、話せるようになって当たり前ですね。これを続けて練習すれば、誰でも1年で英語がペラペラになります(ウソじゃありませんよ)。
考えてみると、皆さんが普段日本語で考えている時間というのは、実は、捨てているようなものです。日本語で考えている時間は、それ以上日本語を上達させることにはつながってはいないのですから、消えてなくなっている時間なのです。
その時間を英語で考えることに当てるだけで、1年間でペラペラになるのですから、こんなに効率のいい時間の使い方もないものです。まあ、あまり難しく考えずに、簡単な英語で結構ですから、ぜひやってみてください。これをきちんと行えば、駅前留学する必要すらないでしょう。だって、頭の中で留学(脳内留学)しているわけですから。
ですが、実際にやってみると、1分間続けるだけでも最初はしんどいものです。頭の中がすぐに日本語になってしまいますからね。仮に頭の中が、すぐに日本語になってしまったとしても、そこであきらめないようにしましょう。またそこから英語で考えたらいいのです。子供になったつもりで、何度でも繰り返し練習しましょう。そうしたら、無意識に英語で考えている自分がいますよ。
おしまい
次回予告:セルフ・トーキングのポイントと注意点をお教えします。
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