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けんじ先生の【TOEICは絶対勉強するな!】
バックナンバー第44号



 

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【TOEICは絶対勉強するな!】

〜TOEICの勉強しなかったら955点取れた!〜

Vol.044

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こんにちは、パーソナル・イングリッシュ・コンサルタントの齋藤です。

今日も元気に、TOEICの勉強をせずに飛躍的にスコアをあげていきましょう。

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       【本物の英語力への道】

       〜英語学習の王道を極めろ!〜

         アウトプット編
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         ☆「英作」の問題点


前回は、日本語から英語に「英作して」話すことの問題点その1、その2を見てきました。今回も引き続き、学校英語でやってきた「英作」の最大の問題点をつぶし、「英作」と決別する気持ちを固めていきましょう。



英作の問題点その3:日本語英語になる


学校英語でやってきたやり方で、まず日本語の文章を頭に浮かべてから、文法を駆使して英語に「英作」することの一番の問題点は、出来上がった英文の中身が日本語である「日本語英語(Japlish)」が出来上がってしまうということです。


「私は英語がある程度使える」と思っている方でも、実は、この通じない、もしくは分かりにくい「日本語英語(Japlish)」を使っていることが多いのです。


このネイティブには通じない「日本語英語(Japlish)」は、「英作」をしている多くの日本人が使っています。



「中身が日本語の英語」とはどういう意味でしょうか?



分かりやすい具体例をみていきましょう。


例えば、道を知りたいときに、まず日本語で「道を教えてください」と頭に浮かべてから、「教える=Teach」などと英語に「英作」してしまうと、とっさに、「Please teach me the way.」などと言ってしまうものです。


まあ、このくらいの間違いであれば、気にせず道を教えてくれる人がほとんどだとは思いますが、内容のあることを「教える」わけではないので、「Teach」ではニュアンスがおかしくなります。


まるでアメリカ人が、日本人に道を聞くときに、「すみませんが、駅までの道をご教授いただけますか?」と言っているくらいおかしいのです。この場合は、「Please tell me the way.」が正しい英語となります。



また、トイレを使いたいときには、日本語では「トイレを貸してくれませんか?」と聞くからといって、「借りる=borrow」と英作してしまったら、「Can I borrow your bathroom?」と言ってしまうのです。そんな質問をしたら、「No!」という答えが返ってきてしまうでしょう。


借りるときに「borrow」を使うとしても、「take and use」というイメージが含まれていますので、「トイレをどこかに持っていって使っていいですか?」と質問していることになってしまうわけです。それでは、「No!」という返事が返ってくるのも当たり前ですね。


これは単純に「Can I use the bathroom?」で良いのです。



文法的には合っていても、日本語と英語の発想が違うことによって、伝える内容が変わってしまうこともあります。


例えば、会社で開かれたパーティに奥様が同伴されて、普段使い慣れない英語を使って「主人がいつもお世話になっています。」という言葉を伝えようとした場合、「お世話する=take care of〜」と「英作」してまうと、「Thank you for taking care of my husband.」というような、実際には使うことのないおかしな英語になってしまいます。


英語と日本語は、全く違う言語です。全く違う文化的な背景から出てくるので、同じような場面でも使う表現が異なるのです。それぞれの場面にあった英語をそのまま覚えて使っていれば問題なかったのですが、日本語で考えた言葉を訳してしまうと、発想が日本語ですし、訳された英語も伝わらないというお粗末な結果になってしまう場合が多いのです。



逆の立場で考えてみると、そのおかしさがよく分かります。普段頭の中が英語のネイティブスピーカーが、日本語を話すときに、まず英語で文章を考えてから、日本語に「日作」したと考えてみてください。


皆さんがそのネイティブスピーカーに、ちょっと無理なお願いをしたときに、彼がこう答えたらどう思いますか?


日本人:悪いんだけどさ、50万円貸してくれる?

ネイティブ:そんなの、道がない!


ピンときた方は多いと思いますが、彼は、とても無理だということ言おうとして、とっさに頭の中に「No way!」という表現が浮かんだわけです。それを日本語に訳して言った言葉が、「道がない!」という言葉でした。つい笑っちゃいますよね。これを聞いた日本人の頭の中は「???」となってしまうことでしょう。


このような例はちょっと極端かもしれませんが、「英作」してしまうと、似たり寄ったりのことを英語でやってしまうということです(日本語だと、書いていて恥ずかしくなってしまいます(^^;))。


日本人の話す英語、書く英語が非常に分かりづらいのは、世界でも有名ですが、その原因のほとんどが、この「英作」にある事がお分かりいただけたでしょうか?


ネイティブスピーカーシリーズでおなじみの大西泰斗氏は、その著書でこのように言っています。

「英単語を日本語という言葉で定義しようとする、しかもはなはだ不完全な言葉で定義しようとすることは、本当にホントウに無謀なことなんですよ。」



また、昭和の英語の達人故松本亨博士もこのように言っています。

「ようするに、和文英訳というわれわれの努力は、骨折り損のくたびれもうけで、害こそあれ、益はあまりないというのが、私の結論です。」



ですから、英語を話すときは、日本語で考えずに、やはり、英語で考え、直接英語で会話をすれば、このような様々な問題が起こらないのです。



そろそろ「英作英語」をやめる決心がつきましたね。



それでは、次回以降、「英語で考えてアウトプット」していくための具体的な習得法と、実践練習法を教えていきましょう。お楽しみに。(訳さずに英語を話せるようになると、めちゃくちゃ会話力が伸びます。)


おしまい


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