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 「英語で考える頭」とコーチングで英語を完全マスター                 イングリッシュ・マスターズ倶楽部






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けんじ先生の【TOEICは絶対勉強するな!】
バックナンバー第38号



 

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【TOEICは絶対勉強するな!】

〜TOEICの勉強しなかったら955点取れた!〜

Vol.038

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こんにちは、パーソナル・イングリッシュ・コンサルタントの齋藤です。

今日も元気に、TOEICの勉強をせずに飛躍的にスコアをあげていきましょう。


それでは、第38回目早速、いってみましょう。

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       【本物の英語力への道】

       〜英語学習の王道を極めろ!〜

         リーディング編
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      ☆リーディング力はこうつけろ!


1年間読んでいく教材(5000ページ)をある程度集めたら、次に実際に読んでいくプロセスに入ります。このリーディングの練習は、リスニングと同様、英語を文章のレベルで訳さない頭ができた後で、リスニングと平行して行ってください。


文章のレベルで英語で考える頭ができると、英語を読むときにいちいち日本語に訳さず、一つの文章を一枚の絵として捕らえる「一文一絵」の要領が分かってきます。そして、たくさんの英文をこの「一文一絵」を使って読んでいくことにより、少しずつ実際の会話と同じくらいのスピードで読めるようになっていきます。


ここで、リーディングの目的を確認しておきますが、あくまでも、大量の英語のインプットをしていくためです。ですから、まずはたくさんの英語に触れるように、多読と速読、つまり、たくさんの英語の文章をなるべく速いスピードで読んでいくことをしてください。速く英語を読めれば、それだけ短時間でたくさんの英語に触れることができますし、「英語の思考回路」もどんどんスピードアップしていきます。



では、実際にリーディングを進めていくときのポイントを見ていきましょう。



ポイント1:文字を読まずに音を読む


リーディングをしていくときに大切なことは、文字を追ってはいけないということです。多くの方は、本を読むというと「文字を読むこと」と捉えているのではないでしょうか?ですが、本を読む時に、文字を追って読んではいけないのです。


また訳の分からないことを言い始めた、と思っていますね(^^;)。


分かりやすく説明をしましょう。私たちが、普段、日本語の文章を読むときを考えてみてください。文字を読んでいるでしょうか?つまり、日本語の文章を読みながら、頭の中に活字が並んでいきますか?


そんなことはありません。実は、日本語の文章を読みながら頭の中でやっていることは、文字を音に変えて読んでいるということなのです。小学校のとき(今は幼稚園かな?)に、「あいうえお」を覚えたころのことを思い出してください。


文字を習う前は、まだ頭の中に、何の文字も存在していません。そのとき頭の中にあるのは、あくまでも音とイメージだけです。日常生活をする上では、相手の話が分かり(聞け)、自分のいいたいことを言える(話す)ことができれば十分だったので、文字はまだ持っていませんでした。


しかし、それでは、本も読めず、文字を書いて、時間的、距離的に離れた第3者に自分の言いたいことを伝えられないわけですから、学校で文字を習います。その文字を習うときにやっていることは、「文字」を頭の中に入れているわけではなく、「文字と音を結びつける」作業をしているだけなのです。


「あ」というひらがなを学ぶとき、子供は、この「あ」という形を見たときは、「あ」という音を出せばいいのだと覚えていくのです。漢字も同様です。「山」という形だけを頭に入れるのではなく、「山」という言葉を見て「やま」という音が聞こえるように結び付けているのです。実験してみましょう。次の言葉を見て、音が浮かばないものがあるでしょうか?


  「川、海、鳥、宝石、挑戦、人、洗濯機、朝鮮人参」


どうですか?


音(+イメージ)が頭の中に浮かんできますね。ですから、私たちが文字を読むということは、実は、文字を通してその言葉を「聞いて」いるのです。(私の言わんとしていることが段々と分かってきましたか?)


ですから、英語を読むときも、文字(スペル)を頭に浮かべて理解するのではなく、あくまでも、英語の音が聞こえてくるように読んでいく必要があります。


松本道弘氏の言葉を借りれば、「リーディングをするようにリスニングをし、リスニングをするようにリーディングをする。」ということです。リーディング、リスニング、共に独立しているわけではなく、あくまでも表裏一体、同じことを頭の中でしているのです。ですからこの2つが「インプット」として同じ項目にまとめられるわけです。


この点に注意して、音を拾うように読んでいくことを意識ながらリーディングを進めてください。



 
ポイント2:語順どおりにイメージし、【絶対に】戻り読みしない。


「英語で考える頭」作りのときに説明しましたが、英文を後ろから日本語に訳す英文解釈のやり方で読んでいては、一生ネイティブスピーカーの読むスピード(1分間に250〜300語)にはなりません。ですから、語順どおりにイメージを重ね合わせていくように読んでいき、絶対に戻り読みをしないように心がけてください。


たまに、一回眼を通しても理解できない文章があるかもしれませんが、決して前の文には戻らず無視して読みすすめていきます。


このポイントは非常に大切です。というのは、文章を読んでいて、分からない箇所があるときに、思考を中断して前の文章に戻る癖をつけてしまうと、リスニングのときにも同じことをしてしまうからです。ポイント(1)で説明したように、リスニングとリーディングは表裏一体で頭の中でやることは同じなのです。


ですから、リーディングをするときに戻り読みをする癖のある人は、英語を聴きながら、分からない文章に出くわすと、その部分を理解しようとすることで思考を停止させてしまい、その後に飛んでくる英語の音を拾えなくなってしまうのです。その癖をなくし、英語を理解するスピードを上げるためにも、多少分からなくてもスピードを緩めたり、止まって文章を解釈しようとせず、読み進める癖を作っていきましょう。




ポイント3:できるだけ速いスピードで読むようにする。


ただ漠然と読んでいては効果的に英語力を上げることは難しいでしょう。英語の文章を読むときには、ただ読むのではなく、少しずつ速いスピードで読めるように意識していかなくてはいけません。もちろん、イメージ化(一つの文章を1枚の絵にすること)が追いつかないくらい速く読んでも意味がありませんが、何度も出くわす単語などは、イメージ化のスピードが徐々に上がってきますので、それをくっつけて1枚の絵にすることも意識をして速くできるように心がけていきます。


そして、最終的には、1分間に200〜250語くらいは読めるようにしていってください。そうすると、「英語で考える頭」が速いスピードで回転するようになりますので、そのくらいのスピードでなら英語を聴くこともできるようになってきます。これはリスニング力をつける、リスニングのスピードに負けない理解速度力(私の造語です)をつけるという意味でも大切です。



ポイント6まで書いたのですが、長すぎるので、スパッと2つに分けました。続きは次号を。



おしまい


次回予告:リーディングで飛躍的に英語力をつけるためのポイント4〜6をお教えします。


★リーディング速度の計算の仕方

1分間にどれくらいの単語数が読めるか、というのがリーディングスキルのひとつの目安となります。これが早くなればなるほど、リーディング力があり、英語で考える(理解する)スピードが速いといえます。ただし、単に早ければいいというのではなく、70%程度の理解度は必ず保つようにしましょう。


計算の仕方:

(1)チェックに使う文章の最初の3行の単語数を数えます。

 例)最初の3行の単語数合計45単語・・・(A)



(2)(1)の数字を3で割ります。(1行あたりの平均単語数)

 例)(A)45単語 ÷ 3行 = 15単語/行・・・(B)



(3)(2)を行数分掛け算します。(概算の総単語数)

 例)(B)15単語 × 30行(1ページの行数)= 450単語/ページ(C)



(4)時間を計ってその文章を読みます。

 例) 1ページ読むのにかかった秒数 150秒 ・・・(D)



(5)(3)の数字を(4)の時間(秒数)で割ります。(1秒あたりの読むことのできる単語数)

 例)(C)450単語 ÷ (D)150秒 = 3単語/秒・・・(E)



(6)(5)を60倍します。(1分間に読むことのできる単語数)

 例) (E) 3単語 × 60秒 = 180単語/分



結果の目安:

(1)1〜50 w/pm:受験英語などで日本語訳をして解釈しながら読むとこのくらいのスピードになります。また英語を読んだことがない方も、はじめはこの範囲にいるでしょう。


(2)51〜100w/pm:英語を訳さずに読み始め、少し慣れてくるとこの範囲に入ってきます。


(3)101〜150w/pm:ネイティブが話すスピードがだいたい150w/pmと言われています。このスピードで読むことができると、英語の理解が早くなってきたといえます。


(4)151〜200w/pm:かなりスラスラ読むことができているといえますが、かなりリーディングの量を読み、意識をしてスピードを上げていかないとこの範囲には入ってきません。


(5)201〜250w/pm:かなりネイティブに近い速さで英語を読むことができ、一単語一単語理解するのではなく、英語を感覚的に読めるようになってきています。1年くらいリーディングを続け、最低5000〜10000ページ以上は読まないとこのレベルには入ってこないでしょう。


(6)251〜300w/pm:ネイティブが普通に雑誌や新聞、本を読むスピードと言われています。このレベルに入ると、日本語と同じように英語を読んでいる自分に気がつきます。どのようなジャンルでも、ネイティブの一般成人が読む文章でこのスピードが保てれば、とりあえず十分なリーディング力があるといえるでしょう。


さらに、速読を目指す人は、800〜1000w/pmと、上を目指してください。ネイティブでも、一部の速読者でしか到達し得ない領域です。


注意事項

(1)毎日計算する必要はありませんので、週1回、決めた曜日にチェックするようにしてみて下さい。

(2)ある程度読むものによってスピードが左右されますので、正確な数字を出したい場合は、いくつかの本で数回チェックしてみてください。




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