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けんじ先生の【TOEICは絶対勉強するな!】
バックナンバー第33号



 

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【TOEICは絶対勉強するな!】

〜TOEICの勉強しなかったら955点取れた!〜

Vol.033

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こんにちは、パーソナル・イングリッシュ・コンサルタントの齋藤です。


先週の土曜日は、8歳年下の弟の結婚式でした。8歳も離れていると、兄弟の気持ちよりも、親心に近い気持ちで二人の幸せそうな顔を見てしまいました。色々と問題の多かった弟ですが、優しく、素敵な奥さんをもらって、一安心、という感じです。これで私を含め兄弟4人全員結婚したので、これから先、たくさんの甥っ子、姪っ子たちに出会えるかと思うと、家族で集まるのが楽しみです(^^)。


それでは、第33回目早速、いってみましょう。

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       【本物の英語力への道】

       〜英語学習の王道を極めろ!〜

          リスニング編
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         ☆精聴(ディクテーション)の秘訣


それでは、前回入ることができなかった精聴(ディクテーション)の秘訣に入っていきましょう。


リスニング力アップのトレーニングは、最初に多聴で英語の持つリズム、発音、イントネーションなどに慣れ、スピードに負けずにどんな音か拾うことができる耳の基礎を作ることから始まります。


よく、この多聴をせずに、いきなり精聴(ディクテーション)をやってしまう方がいますが、それは準備運動をせずに、いきなり勢いよく泳ぐのと同じで、途中で足がつります。つまり、挫折します(^^;)。


多聴である程度英語の音を拾う事ができる耳ができていないのに、いきなり英語を精確に聞き取り、それを書き取っていく精聴(ディクテーション)をやるのは、非常に効率が悪いのです。


ですから、多聴(リスニングテープをたくさん聞く)を最低毎日1〜2時間、少なくとも3ヶ月くらいは続けてから精聴(ディクテーション)を行うようにしましょう。



なぜ3ヶ月なのか、ということをよく聞かれるので、答えを書いておきます。これは、個人差があるのですが、英語の音を拾うことができる耳が出来上がるのが最低3ヶかかると言われているからです。


右脳研究の第一人者である七田眞氏(もうおなじみですね)は、その著書「七田式超右脳勉強法< http://tinyurl.com/f1i1 >」の中で、こう言っています。


「言語を学習するには、まず音を正しく聞き取ることから、始めなくてはいけません。この正しく聞き取るという作業が難しいのです。音を正しく聞き取るには、二つの方向性があります。一つは、鼓膜を通して言語をシャワーのように毎日、大量に聞き続けることです。すると、およそ三ヶ月たったときに、新たに聴覚回路が形成され、聴覚システムの音韻的反応が規定されると、特定の周波数帯の感受性ができ上がります。」


少し難しい説明ですが、簡単に言うと、「大量の英語を聞き続ければ、3ヶ月で英語の音を拾う耳ができるよ」ということです。



そのように、まず、英語の音を拾う耳を作り、それができた後は、今度は、その拾った音を正確に頭の中に残し、それを英語として認識することが必要となります。


そのために、録音した教材を聞きながら、英文を書き取っていくという精聴(ディクテーション)をしていきます。この精聴(ディクテーション)は、日本語の「テープおこし」を想像していただければいいと思います。


このメルマガの購読者の中には、この精聴(ディクテーション)という言葉に聞きなれていない方もいるかと思いますが、これは、実は非常に古くからあるリスニング力増強の練習方法なのです。通訳になる人の中には、この精聴(ディクテーション)を練習方法として取り入れている方も多いです。


この精聴(ディクテーション)を今までやった事がない方には、最初とても大変に感じます。何度も何度も同じ文章を聴き、書き取りながら、少しずつ文章を完成させていくのですが、長い時間をかけてもたいした量進まず、やっとできたと思って原文と確認すると、聞き間違いがたくさんあったりして、とてもがっくりすることもあります。


しかし、この精聴(ディクテーション)を行うと、先に書いたように、英語の音を、聴きながら頭の中にとどめることができる「量」が増えていくようになります。また、自分が「聞いている(と思っている)音」と「実際の音」の違いを確認することができ、英語をより精確に聞き取る耳が完成していきます。


前回も書いたように、私と、私の妻のリスニングが非常に精確になり、映画の英語を問題なく理解し、TOEICのリスニングセクションで満点を取ることができるようになった理由がまさにこの精聴(ディクテーション)なのです。


この精聴(ディクテーション)でも大切になるのが、あまり意味を考えずに、聞こえてきた音を書き取っていく、ということです。頭の中で文章の「意味」を考え出したとたんに、次の音がとれなくなってしまいます。あくまでも「音のみ」を頼りに英語を頭に残していく訓練だと思い、機械的に聞こえたとおりに書き取っていってください。


リスニング力のアップには欠かせないこの精聴(ディクテーション)も、意外と継続してやっている方は少ないと思います。ある意味単調で、1日ではリスニング力のアップが眼に見えてこないので、なかなか続かず、前回のグラフのように、リスニング力がアップする直前であきらめてしまう方が多いのです。


しかし、どんなスポーツや習い事でも、単調な基礎トレーニングをおろそかにしては成り立たないことは、皆さんにも経験があると思います。試合で勝負を決めるのは、練習の中の筋力トレーニングで身につけた瞬発力であったり、走り込みで身につけた持久力だったりするのです。ある意味地味なのですが、全体のスキルアップには欠かせません。


この精聴(ディクテーション)もそれ自体、難しくはないですが、「リスニング力が付くまで続ける」ことに成果の全てがかかっていますので、「やり続けること」を前提にスタートしてください。精聴(ディクテーション)を毎日少しずつ、1年間続けたときに、あなたのリスニング能力は飛躍的に伸びていることをお約束します。



       ☆ディクテーション教材の準備


この精聴(ディクテーション)もリスニング教材と同じように、あらかじめある程度の量を準備しておいてください。英語の音を拾う耳作りの3ヶ月の間に1年分作っておくと楽でしょう。


この精聴(ディクテーション)に必要な教材は2つです。英語の音声教材とその英語のテキスト(文章化されたもの)です。この2つがあればいくらでもできます。


精聴(ディクテーション)教材の集め方は、リスニング教材の作り方を参考にしてください。インターネットのサイトで、音声だけではなく、VOAやNPRなどのようにトランスクリプト(文章)が載っているものがありますので、そこから、音声の録音をするときについでにそこにある文章もコピーして、WORDなどに保存しておけば、それでもう精聴(ディクテーション)教材の出来上がりです。


また、インターネット以外での精聴(ディクテーション)教材で、私のお奨めはDVDです。音声をテープに録音して、それを聞きながら書き取った後に、表示を英文字幕にしたものを見ながら答え合わせをすることができます。レンタルしたDVDであれば、たいていは1週間くらいしか借りられないと思いますので、その1週間の間にそDVDのディクテーションを気合で終わらせる(全部やらなくてもOK)つもりで、気合で1本分書き取っていきます。


このように、インターネットやレンタルビデオなどを活用すれば、時間はかかりますが、お金をかけずにできます。


有名な映画の場合は本屋さんにいき、その映画の英文が載っている『スクリーンプレイ』などを買ってくれば、自分で書き取ったものを確認するときにいちいち、DVDを一時停止をして確認したりする必要もなくなります。


有名な映画であればほぼ全て入手することができるとお思います。ただし、『スクリーンプレイ』には、日本語訳も載ってしまっているので、絶対に対訳の部分は読まなずに、英文の部分だけ見るように気をつけてください。そうしないと、せっかく英語を訳さずに英語のまま理解する「英語で考える頭」が無駄になってしまいます。


一応参考までに、精聴(ディクテーション)教材を集めることができるサイトを載せておきますが、それ以外にもたくさんあります。どれを使ったらいいか分からない方は、私のHPに使える無料教材サイトをまとめてありますので、ぜひ参考にしてみてください。



お勧めはRandalさんのHP、< http://www.esl-lab.com/index.htm >です。このサイトでは、短い音声教材がレベルごとにまとめてあり、とても使いやすいです。



本当にたくさんのすばらしいサイトがありますので、どんどんご自分でも探してみてください。インターネットなどで探して自分で作成する時間がない、という方は、市販の教材で同様にディクテーションができるものをお使いください。これは、テキスト付き音声CDであれば、同じ事ができます。CDを聴き、書き取ったあとでテキストで答えを合わせればいいわけです。


どのくらいの量を毎日こなしていくかというと、理想を言えば1時間くらいはやっていただきたいのですが、まあ、最低30分くらいできればいいでしょう。やってみればわかりますが、最初の5〜10分は頭が英語モードに入るための時間、というか、英語の音に慣れることに使われてしまいます。時間が短いと効果が出ませんので、最低30分はかけてやってください。もちろん毎日の生活の中に入れて、習慣化していくことも忘れずに。



おしまい


次回予告:精聴(ディクテーション)を実際に行う際の注意点を見ていきます。


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