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けんじ先生の【TOEICは絶対勉強するな!】
バックナンバー第25号



 

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        【TOEICは絶対勉強するな!】

     〜TOEICの勉強しなかったら955点取れた!〜

            Vol.025


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こんにちは、パーソナル・イングリッシュ・コンサルタントの齋藤です。


2月の3連休は皆さんどのようにお過ごしになったのでしょうか?私は子供達と近くのアウトレットモールと公園に散歩に行ってきました。とても気持ちのよい晴れた空の下をのんびりと歩くのも悪くないですね(^^)。


今日も元気に、TOEICの勉強をせずに飛躍的にスコアをあげていきましょう。


それでは、第25回目早速、いってみましょう。

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       【英語で考える頭の作り方】

        〜 実践トレーニング編 〜

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☆文章レベルで「英語で考える頭」を作る6ステップ:Part1



単語のレベルで「英語で考える頭」ができた後、文章のレベルで英語で考える頭を作っていきます。早い人であれば、このステップに1〜2ヶ月くらいで移ってこられます。


単語のレベルを終了していない場合は、必ず単語のレベルを終了してからこのステップに入るようにしてください。というのは、単語のレベルで英語で考える頭が無いのに、文章のレベルの練習をしても、非常に効率が悪いからです。


「早く先に進みたい」という気持ちはよーく分かります(^^)。ですが、一つのことを習得するときに「あせり」は禁物です。あせって次のことをやろうとすると、どんどんハードルが高くなって、最後には「諦め」が入ってしまいます。ピアノでも、簡単な曲を完全に弾きこなす前に難しい曲に移っていったら、どんどん難しくなるだけです。英語も実技ですから、同様に、一歩一歩確実に身につけていくことを心がけてください。


今回お教えする、文章のレベルで「英語で考える頭」は、このメルマガの購読者にとっては、少なくとも1〜2ヶ月先の練習方法です。まずは、やり方だけ頭で理解し、実際のトレーニングに入るときにもう一度復習してください。




文章のレベルでは、子供の英英辞書の「例文」の部分を使います。それではステップごとに見ていきましょう。



ステップ1一文の中の「イメージの塊」を確認する。


「文章のレベルで英語を訳さないで理解する」とはどのようなことかお話したときに、一緒に説明したのですが、この言葉を覚えているでしょうか?


【Unit of Information】


つまり、言葉は、一単語ずつバラバラに捕らえるのではなく、イメージごとにある程度の塊(a group of words)になっているのです。これを「Unit of Information」と言います。あまりに細かく一つ一つの単語をバラバラのままにしていては、イメージ化してつなげるだけでも大変です。


この「Unit of Information」の考え方は、母国語を理解するときには当たり前に行われていることで、言語を早く習得していくために大切なポイントになります。あるメソッドは、このイメージの塊を「チャンク」と呼んだり、「スラッシュリーディング」と呼ばれる方法では、(微妙な違いはありますが)英文に、意味の塊ごとにスラッシュ( / )を入れながら、語順どおり読んでいくことを勧めています。


ですから、最初、ゆっくりで結構ですので、どこでそのイメージの塊が区切れているのかを確認してください。「人のイメージ」、「場所のイメージ」、「時間のイメージ」などの塊が分かると、ステップ2以降の練習をするときにすごく楽になります。例を挙げてみて見ましょう。


例)A little girl is playing with her brother in the park.


A little girl / is playing with her brother / in the park.

【人のイメージ】+【動作のイメージ】+【場所のイメージ】


というような塊があることが分かります。そのように、常に、英語の文章を理解するときには、どこでその「イメージの塊」が区切れているのか意識しながら練習をしていってください。


通常子供が言葉を覚えるときは、それほど意識をしなくても、全ての言葉が目の前にあるイメージを伴って頭の中に入ってきますが、自分ひとりで練習するときは、「目の前」にイメージはないわけですから(子供用の英英辞書では、参考程度の絵はありますが)、「頭の中」に自分でイメージを作らなくてはいけないので、意識をする必要があります。


余談になりますが、3重苦のヘレン・ケラーは、手で水を触りながら「water」を覚えていったと聞きます。まさに、「体感」しながら、言葉を学んでいったわけですね。その大変さに比べたら、目が見える私たちは、頭の中で行うイメージ化が簡単にできるといってもいいでしょう。



ステップ2:語順どおりにイメージ(の塊)を重ね合わせて1枚の絵にする。


文章のレベルで英語を訳さずに理解するということは、何度も説明してきたように、飛んでくる言葉の語順どおりにイメージを重ね合わせて1枚の絵が頭の中にできることです(一文一絵)。


ですから、ステップ2では、ステップ1で確認した「イメージの塊」を、語順どおりに重ね合わせていき、1枚の絵になるように練習していきます。


子供用の英英辞書では、例文がそのまますでに1枚の絵になって描かれていると思いますので、それを参考にしても結構です。そのようにして、頭の中で、最終的に1枚のリアルな絵を作り、それを「覚えて」いきます。


いいですか、大切なので確認しますよ。ステップ2では、



  頭の中に英文を1枚の絵としてイメージ化する】



ことをしていってください。最初はスピードがゆっくりでかまいません。語順どおりに1枚の絵にするプロセスを確認する形で進めていきます。



では、実際に例を上げて見てみましょう。(分かりやすいように、ステップ1の作業も含め、あえて細かくして説明してあります。)


例)above

  例文1:He heard some noises coming from the room above.


※以下の【 】は、Unito of Informationです。



【He】


この文章で、まず眼に飛び込んでくるのが「He」です。この「He」を見た瞬間に、「彼は」という日本語の代わりに、自分の好きな俳優、友人でも結構ですから、実際の人物として「He」を頭に浮かべます。


(この一文一絵の練習のときはゼスチャーをつけて練習すると、非常に効果的ですので、読みながら手を動かしてみてください。)


では、分かりやすいように、この「He」を、現在、映画「ターミネーター3」で、55歳とは思えぬ活躍をしている、アーノルド・シュワルツネッガー、通称シュワちゃんに置き換えて、を想像してみましょう。そうです、映画のワンシーンのように。


ではもう一度「He」を見てください。シュワちゃんが浮かんできましたか?実物が浮かぶまで何度も繰り返し「He」を指差しながら見てください。



【heard some noises】


次に、「heard」という単語を聞いてシュワちゃんの耳にイメージを集中して、何か音に反応している姿を想像してみてください。できましたか?自分の耳に手を当てながらもう一度「heard」を見てください。


その後の「some noises」を見て、人の声ではない物音、何かが「ドスン!」と倒れた音、もしくは、ガラスの割れる音でもいいです。何かの「noises」を想像して、一緒に聞いているつもりになってください。手近なものを手に取り床に落とし、実際の音を聞いてみてもいいでしょう。何度か繰り返し声に出し、音とイメージを確認します。



【coming from the room above】


「coming from」を見て、同じ部屋でその音がしているわけではなく、どこからか、その音が飛んできているという距離を感じます。手を伸ばしてから、自分のほうに折り曲げ「coming」をイメージします。


「the room」を見たときに、隣の部屋でも、どこかの部屋からか物音が聞こえてくることを想像します。両手で箱を持っているようにゼスチャーし「room」を作ってください。


「above」を見た瞬間に、隣の部屋からではなく、真上の部屋がその音の発信源だということが分かりましたから、シュワちゃんがその音を聞いて天井を見上げているシーンが出来上がります。指を天井に差してみましょう。



【He】+【heard some noises】+【coming from the room above】=1枚の絵



どうですか?語順どおりに1枚の絵を作り、イメージだけで英文を理解するという感覚は思ったよりも難しくないでしょう。ステップ2では、それを確認しながら、「もう英語を語順どおりに理解しないと気持ち悪い」となるくらい、大量に(たくさんの例文で)練習をしていってください。



ステップ3:スピードを上げながら、語順どおりに1枚の絵にする。


コツがわかったところで、今度は少しずつスピードを上げていきます。というのは、ゆっくりであればできることでも、最終的には映画のスピードでそれを行わなくてはならないわけですから、「瞬間的に」できるように練習する必要があるのです。


ピアノなどでもそうですよね。ゆっくりでいいのであれば、私でも何曲かは弾けるでしょう。しかし、それでは曲としては聴けないわけですから、たくさん練習をして普通のスピードで弾けるように練習しなければならないのと同じです。


ゼスチャーをつけながら。前回と同じ例文を見て練習していきます。では、スピードを少し上げて声に出してみてください。


【He】【heard some noises】【coming from the room above】



同じプロセスで、1枚の絵が出来上がりましたか?では、もう少しスピードを上げます。


【He】【heard some noises】【coming from the room above】


ドスンという物音と共に、ホコリが天井から落ちてきているその真下に、天井をいぶかしげに見上げているシュワちゃんの絵を作るのが早くなってきましたか?


では、最後にネイティブスピーカーが話すくらい速いスピードでもう一度語順どおりに眼を動かして(その方がスピードが速いので)、同じ文章を読んでみましょう。


【He heard some noises coming from the room above.】


このように、繰り返し、繰り返し、何度でも速いスピードで1文が1枚の絵になるまで練習してください。


この練習をしているときに、もし例文の中に分からない単語があったとしても大丈夫です。わかる単語だけで、1枚の絵を想像したら結構です。パズルでも、全てのピースがはまっていなくても、元の絵が想像できるように、英語でも、一字一句全てが分からないと文章が理解できないわけではありません。


普段日本語の新聞を読んでいるときでもそうではありませんか?少しくらい分からない単語があっても想像力で補って読み勧めていき、情報がより多く入ってくると、より明確にそれが何であるのか理解できるようになります。


この練習のときも、子供用の英英辞書ということが役に立ちますね。基本的に難しい単語はありませんし、また、完成した1枚の絵が答えとして書いてありますから、最初、頭にリアルなイメージができなかったとしても、それをヒントに1枚の絵が作れます。


また、この練習では、一つの文章ごとが独立していますが、実際には、全体の文脈の流れや、前後の文章で、かなり内容がつかめるようになっていきますので、分からない単語は、あえて辞書で引こうとせず、無視して1枚の絵を作ってください。


まじめな方で、大人の英英辞書を持っているのだからと、「調べたい欲求」に駆られて、分からない単語を調べる方がいます。ところが、一度調べ始めてしまうと、いつの間にか1文1絵の練習はそっちのけで、辞書と格闘し、最後にはわけが分からず辞書の中で迷子になってしまうということにもなりかねません。ですから、最初の段階では、分からない単語はあえて調べないということを徹底してください。



では、もう一つ練習してみましょう。


例文2:A shout from above warned me of the danger.


※【 】はUnit of Informationです。


【A shout from above】


「a shout」で叫び声を想像します。このときはまだ情報が少ないので、自分の口に手を当てながら、女性の声にならない叫び声を想像してもいいでしょう。


「from above」を見て、その叫び声が上から聞こえてくる場面が浮かびます。10階建てくらいのビルの窓から女性の叫び声が聞こえてくる状態です。先ほどの文と同じようにゼスチャーとして天井を指差してください。


何度か、「A shout from above」をイメージと共に声に出して行ってみてください(もちろんゼスチャーつきで)。



【warned me】


「warned」となっているのを見たら、先ほどの女性の叫び声を声にならない悲鳴ではなく、「危ない!」と注意している声に変えます。英語で想像をするのであれば、「Watch out!」か何かでしょうか。


「me」とあるので、その注意が自分に向かって飛んできていることが分かります。自分のことを指さしてください。



【of the danger】


「of the danger」を見て、私は植木鉢が落ちてくるのが浮かびます。そして、実際に自分の頭を抑えながら、あわててその植木鉢をよけている自分を想像して1枚の絵が完成します。


【A shout from above】+【warned me 】+【of the danger】=1枚の絵


どうですか?やっぱり簡単でしょう。「文法知識」などなくても、英語を瞬間的に(感覚的に)理解することができるのです(子供でもできますからね)。



では、先ほどと同じように、少しずつスピードを上げながら、3〜4度、語順どおりに読んで、1枚の絵を確認してみてください。


A shout from above warned me of the danger.


コツがつかめましたか?コツが分かってくると、5〜10文くらいの量でも15分〜20分で練習できるようになると思います。ですが、最初のうちは、一つ一つの分を丁寧にゼスチャーをつけて練習し、ネイティブスピーカーが英語を訳さずに理解するプロセスを体で(ゼスチャーをつけて)身につけていってください。


       【ゼスチャーは超大切!】


何度も繰り返して「ゼスチャーで」といってきましたが、これは本当に大切です。頭の中だけでやっていると、「イメージ化しているつもり」になる事が多々あるのです。ですが、ゼスチャーをつけると、確実にイメージを抑えながら、体で英語を覚えていくことができます。


欧米人が英語を話すときに、非常にゼスチャーが大きいのに気がつきますね。ゼスチャーをしながら英語を話す癖をつけるということは、コミュニケーションの意味でも大きな武器になります。最近では、私は日本語を話すときでも手が動いてしまいます(皆さんはそこまでやらなくてもいいですが・・・)。


ゼスチャーをつけるか、つけないか、という毎回の練習の差は小さなものですが、これが何百、何千文となったときに、非常に大きな成果の違いを生み出します。だまされたと思ってやり続けてください。



おしまい


次回予告:文章のレベルで「英語で考える頭」を作るためのステップ3〜5をお教えします。子供用の英英辞書、用意しておいてくださいね。

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(齋藤 兼司)