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けんじ先生の【TOEICは絶対勉強するな!】
バックナンバー第51号



 

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【TOEICは絶対勉強するな!】

〜TOEICの勉強しなかったら955点取れた!〜

Vol.051

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こんにちは、パーソナル・イングリッシュ・コンサルタントの齋藤です。

今日も元気に、TOEICの勉強をせずに飛躍的にスコアをあげていきましょう。


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        【本物の英語力への道】

       〜英語学習の王道を極めろ!〜

          アウトプット編
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      ☆会話力をつけるための極意その1

      【徹底的に言い換えの練習をする】


英語力がないときに英会話でやってしまう大きな間違いは、「一気に様々なことを言えるように」がんばってしてしまうことです。


「様々なことを言えるようにがんばること」の何が悪いのか、とお思いになるかもしれませんが、「あれも言いたい」「これも言いたい」というように、言いたい事があるたびに、「それは英語でなんて言うのだろう」と調べて覚えようとするのは、実は効率が悪く、会話力をつけるための近道とはいえません。


言いたい事が言えないときに、その表現はなんて言うのか覚えるやり方は、行き当たりばったりで英会話力をつけているに過ぎません。それでは、つっかえながら話す、つぎはぎ英語になってしまいます。


会話においては、必ずといっていいほど、毎回新しい表現が必要になってしまうので、その度に会話が止まることになるからです。


考えてみてください。ピアノを始めたばかりのとき、一気にいろいろな曲を弾けるようにしようとしたらどうなるでしょうか?


「この曲を弾きたい」「あの曲を弾きたい」と行き当たりばったりで練習し、一つの曲を身につける前に次の曲に移っていていは、何時までたっても本当にピアノが弾けるようにはならないでしょう。


そうではなく、(簡単な)一つの曲を完全にマスターしてから次の曲へ移った方が、結果的に早くピアノをマスターすることができるのです。


英語も同様です。行き当たりばったりで表現を覚えていくのではなく、一つ一つの(簡単な)表現をマスターしてから次の表現に行くのです。


では、ここで質問です。



一つ一つの表現をマスターするとは、どういうことでしょうか?


また、


一つ一つの表現をマスターするために、何を行っていけば良いのでしょうか?



一つ一つの表現をマスターする、ということは、その表現を単に覚えるだけではなく、それらを自由に使うことができ、さらに、様々な状況、場面に応じて応用して使うことができる状態を指します。


以前も書きましたが、実際に行われている日常会話の95%以上が、簡単な3000単語で行われています。ですから、簡単な表現でもそれらの表現を使いこなすことができれば、会話は無限に広がっていくことになります。


簡単な表現にI'd like to 〜という表現がありますが、この表現をマスターし、使いこなしたら、一体いくつのことを表現できるの例を挙げましょう。


(1)I'd like to drink some coffee.

(2)I'd like to take a bath.

(3)I'd like to go to Tokyo Disneyland.

(4)I'd like to write a letter.

(5)I'd like to play with my children.

(6)I'd like to eat a cake.

(7)I'd like to buy a new car.

(8)I'd like to find a better job.

(9)I'd like to have a big house.

(10)I'd like to give you a bouquet of flowers.


このまま続けていけば、100や200は軽く出ます。英語の表現を一つ覚えるということは、決して、その一つの表現しか使えないということではありません。


単語の組み合わせによって、数限りなく広がっていくのです。また、表現は使う状況によっても意味を変えることができるので、もし、一つの表現を3つの状況で使いこなせれば、それは、3通りの使い方ができるということになります。次の式を覚えて置いてください。


【表現の数=覚えた表現の数 × 覚えた単語数 × 使う状況】


このように、今皆さんが知っている単語に表現を加えていけば、乗数的に使いこなせる表現が増えていくことになるのです。すごいでしょう(^^)。



では、次に、どのようにそのような表現をマスターしていくか、なのですが、そのためには、「言い換えの練習」が必要となります。


これは、辞書から覚えた文章や、確実にネイティブが書いた正しい文章の中の単語を2〜3語だけ入れ替えて口から出す(最初はノートに書き出す)練習です。具体例を挙げて見ましょう。


このような感じで練習します。


辞書で、「She hit the tennis ball over the net.」という文章をイメージで覚えたとしましょう。この文章の2〜3語だけを変えてみるのです。


まずは、「tennis ball」を「baseball」にイメージを置き換えます。もちろん、テニスラケットから、バットに持ち替えさせてください。そしてこういいます。


「She hit the baseball over the net.」



次に、元の文章の「hit」を「kicked」に変えて言います。


「She kicked the tennis ball over the net.」



次に、元の文章の「net」を「fence」に変えてみます。


「She hit the tennis ball over the fence.」



少しアクロバットのようになってしまいますが、正しい文章を使って、このように徹底的に言い換えていくのです。そうすると、正しい文章を変えて使うことにより、単に覚えたつもりになって忘れてしまうのではなく、記憶に深く定着し、しかも、その正しい文章が使いこなせるようになっていきます。



少し長めの文章で例を挙げて見ましょう。


例)She jogged my elbow and made me spill my coffe.

(この場合のjogの意味は、「to push or knock slightly with the arm, hand, etc.」という意味です。)


(1)Sheをmy wifeに変える

My wife jogged my elbow and made me spill my coffee.


(2)my elbowをmy backに変える

She jogged my back and made me spill my coffee.


(3)meをhisに変える。

She jogged his elbow and made him spill his coffee.


(4)coffeeをteaに変える。

She jogged my elbow and made me spill my coffee.


(5)(1)、(2)、(3)、(4)をあわせる。

My wife jogged his back and made him spill his tea.



このように一つの例文のイメージを次々に(少しずつ)変えていくことにより、同じ表現を繰り返し使って練習ができるのです。その結果、その表現が自分のものになり、正しい英語を使いこなせるようになって行きます。


このときに注意をしなくてはいけないのは、決して無理をしないということです。1語か2語入れかえるのではなく、全く別の文章を「jog」を使って書こうとてしまうと、間違えるリスクが急激に上がります。

それでは、かえって時間もかかりますし、何よりも、正しい英語が身につかず、ブロークン英語を身につけることになってしまいます。



地道な練習ですが、表現を一つ覚えるごとに乗数的に使える表現が増えていくという、先ほどの式を思い出し、行き当たりばったりではなく、確実に使える表現を増やしていってください。


これが、英語力がそれほどなくても、会話力を容易に付けていくための秘訣です。



昭和の英語の達人故松本亨博士は、このように言っています。


「結論として言えることは、入れ替え作業は正確な文章を書く基礎になる、言い換えると、誤りを犯す確率が極めて低い、ということです。私は、あなたがこの練習を、少なくとも1年間、1日に100題の原文を使って、毎日やることをおすすめします。だいたい100ページある「大学ノート」を1年間に12冊使い果たすつもりで。」


と言っています。本当に毎日100題をこのように入れ替えて練習していったら、1年後、恐ろしいくらいの英語実践力がついていることでしょう。行き当たりばったりで表現を覚えてきた方は、このように地に足の着いた練習に変えていく必要があるでしょう。


(やってみようと思われた方は、早速大学ノート12冊買ってください。本当に英語力をつけることができるのは、決断力のある方のみです。)


言い換えに使う元の正しい英文は、LONGMANなどの英英辞書の例文を使ってみるといいでしょう。もし、まだ、大人用の英英辞書をお持ちでない方は、これも英語力上達への必須アイテムですので、手に入れてください。


【Longman Dictionary of Contemporary English 4th Edition】(CD-ROM付き)


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この辞書は、単語数10万6千語、100万文例あり、CD-ROMも改良されていて使いやすいそうです。私自身が、最初に使ったのがこのLongmanであり、説明も分かりやすく、例文も使えるものが多いと思います。もし、どれにしたらいいか分からなければ、この辞書を買ってみてください。


おしまい


次回予告:英語力が無くても会話をスムーズにすることができるようにする極意その2をお教えします。


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