英語はここで身につけろ!
毎日10秒!元気が出る英語
TOEICは絶対勉強するな!
ディクテーションキングへの道!
|
FREE MAIL MAGAZINES
無料メールマガジン
けんじ先生の【TOEICは絶対勉強するな!】
バックナンバー第5号
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
【TOEICは絶対勉強するな!】
〜TOEICの勉強しなかったら955点取れた!〜
Vol.005
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
こんにちは、パーソナル・イングリッシュ・コンサルタントの齋藤です。
昨日は、寝不足のまま子供達3人(7歳、5歳、2歳)を一人でアスレチックのあ
る公園に連れて行ったので、かなり疲れてしまいました(^^;)。子供達は駆け
回っていて楽しそうだったのでよかったです。それにしてもだんだんと寒くな
ってきて、子供たちが迷子にならないようにじっと立っていたらむちゃくちゃ
寒かったです。皆さんも風邪など引かないようにお気をつけください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
それでは、第5回目早速、いってみましょう。
___________________________
旧石器時代のTOEIC勉強法!?
___________________________
さあ、前回までで、最終的に到達しなければならないリスニング、リーディングのレベルが分かったと思います。そこで今度は、今までのTOEICの勉強方法が、いかにこの最終目標を達成するには時代遅れの、効率の悪い旧石器時代のような勉強法なのか見ていきたいと思います。
旧石器時代のTOEIC勉強法1:単語の間違った覚え方
(1)一つ一つをバラバラに覚える。
「TOEIC730点の英単語」や「頻出TOEIC英単語1000」などのように、単語だけが羅列してある単語帳や、自作の単語帳を作って、単語だけを覚えている方がいます。中学校の1年生から、私もカードに「鉛筆」裏に「pencil」と書き、同じような単語帳をたくさん作り、がんばって単語を覚えることを教わってきました。しかし、そのような単語の覚え方は、実は、英語力のつけ方、単語量の増やし方としては非常に非効率的で結果を伴わないものなのです。
単語の羅列では、記憶力が良くてもたくさんの単語は覚えられないのです。
例を挙げてみましょう。
「らくだ、上る、包丁、きれい、卵、遊ぶ、小指、フサフサ、車、銀行」
簡単な日本語を10個並べましたが、1分差し上げますので、面倒くさがらずに正確にこの10個の単語を順番どおりに覚えてみてください。
(1分間待ちます。飛ばさずにやってみましょう。)
どうでしょうか?覚えられましたか?では、スクロールして、文字を隠して、もう一度すべて正確に言えるかどうか言ってみてください。
いくつくらい言えましたか?こんな簡単な単語でも、繰り返し、繰り返し、何度も言い直さないと覚えられないのではないでしょうか?(日本語だったので、順番通りというハンデはつけましたが)
しかも、30分後、3時間後はどうでしょうか?10個のうち、いくつくらい覚えていられると思いますか?
5つくらい言えればいいのではないでしょうか?10個全て覚えているという人はよほど記憶力がいいか、ある特定の記憶法(後々で詳しくお話します)を使っているに違いありません。
つまり、簡単な日本語でも、羅列しているものを覚えるのは至難の技ですし、ましてや英語で、自分の知らない新しい単語であればなおさら覚えるのにも時間がかかります。しかも問題は、その場で覚えられたかどうかではなく、実際に試験で使うときまで覚えていることができるかどうか、ということです。記憶力、プラスRetention(記憶を維持する力)が必要なのです。
このような単語羅列方式の本を片手に電車の中で勉強されている方をたまに見かけますが、非常に心配になってしまいます。このような「暗記」をして単語力をつけようとした結果、皆さんこのように嘆くのです。
「記憶力が落ちたなあ。」
「やっぱり、若いうちにやっておけばよかった。」
「やーめた。」
これは、皆さんの記憶力の問題ではなく、実は記憶法の問題なのです。正しい覚え方をすれば、大人でも子供に負けないくらいの記憶力はあるのです。フランスのマーク・ローゼンウェイクは、
「人間の脳は、毎秒10項目の情報を100年間詰め込み続けても、記憶容量の10分の1さえ使用していない。」といっています。
大人でも、記憶する容量は十分すぎるほどあるのですが、そこに情報を入れる入れ方が間違っているだけなのです。脳に興味のある方は、次の本をお読みください。非常に励まされます。
_______________________________
★推薦図書「海馬/脳は疲れない」池谷裕二著
詳しい本の情報は下記のURLをクリックするとAmazon.comのプレビューが見られます。
プレビューはこちら → < http://tinyurl.com/bz9n >
この本は、気鋭の若手脳研究家、池谷裕二さんと、クリエイターとして豊富な発想のノウハウをもつ糸井重里さんの対談形式で書かれているので、非常に楽しく読める1冊です。
「「脳は、ぜんぜん疲れない」「30歳以降に、脳の能力は飛躍的に伸びる」といった、脳に関する意外な事実を数多く教えてくれる。とくに記憶のカギを握るという「海馬」の研究の様子が述べられたところは、未知の領域に踏み込んでいくような興奮をもたらしてくれる。」と紹介文にも書いてあります。
私も30代に入っていますので、この事実を知り非常に励まされました。本屋さんで立ち読みでもして、良かったら買ってじっくり読んでみるといいでしょう。英語を覚えていく意外なヒントがたくさん見つかります。
_______________________________
話を元に戻しましょう。皆さんも、今までの勉強方法で単語が覚えにくかったとしてもまったく問題がないということです。ご安心ください。今や、日本で英語のプロとしてはその名を知らない人はいないくらい有名な松本道弘氏は、その著書『松本道弘の勝つ英語』の中で、このように言っています。
「私は単語が覚えられなかった。単語カードを用いてまめに覚えたが、覚えるより忘れるほうがどう考えても早かった。中学の頃がひどかった。たとえばfamily(家族)という単語のスペルが、何度、兄にしかられても覚えられなかった。」
同時通訳者、また、英語の名人としてその名を日本中にとどろかせるあの松本道弘氏でも、このようなコメントを残していることに、凡人の私は安心感を覚えます。どのような名人でも最初は普通の人なのです。しかも、名人になるくらいの人でも覚えられないような方法が今までの単語の覚え方の正体だったのです。
学校時代の英単語詰め込み方式は、誰がやっても覚えるのに適していない、間違った方法なのです。
(2)日本語訳と結び付けて覚える
また、単に覚えにくいというだけではなく、このように単語を日本語訳と並列させて詰め込み方式で覚えてしまうと、頭の中に不完全な英和辞書を作ることになってしまうのです。
「英和辞書が頭の中に作れればいいじゃないか。」
と思うかもしれませんが、最大の目標である「映画の英語を理解する」時に、一単語ずつ辞書を引いていたらどのようになるでしょうか?
次の文章を英和辞書で一字一句調べて理解してみてください。
さあ、英和辞書と時計の準備はできたでしょうか、しっかりと時間を計って見てくださいね。私のメルマガは、傍観するのではなく参加していただくメルマガですから。
では、よーいスタート!
_______________________________
The language of epidemiology, the study and prevention of the spread of infectious diseases, is steeped in the metaphor of blockade.
_______________________________
さて、何分くらいかかりましたか?少なくとも、7〜10個の単語を調べて理解したとしましょう。一つの単語を引くのに1分、意味を取るのに1分とすると、たった1行理解するのに15〜20分かかってしまうのです。
このように、頭の中で英単語の日本語訳を検索する頭を作っていては、何時までたってもリスニングの最終目標である「映画のスピード」で英語を理解していくことはできないのです。文章を聞きながら、知っている単語が頭の中ですぐ見つかればいいのですが、すぐには思い出せない単語が少しでも出てきたら、そこで思考がストップしてしまいます。
文字の文章を調べているときは、それでも、そこに英語がとどまっていてくれますが、音で飛んでくるリスニングのときは、思考がとまっていては、次の単語の音か拾えず、結局知っている単語までポトポト落としてしまうのです。
単語帳で、日本語と一緒に覚えていく中学校からの単語の覚え方は、知らずにやっていたかもしれませんが、実は、覚えにくくて、すぐ忘れる、仮に覚えていても使えないという、最悪の覚え方だったのです。私自身中学校、高校と英語を覚えるのに苦労し、6年間勉強した後、たいした単語力が付いていなかったのもうなずけるというものです。
(3)スペルを書き出して、書いて覚える。
よく言われたのが、「5感を使って覚えるといいよ。」でした。しかし、これも、間違った使われ方をしています。脳の本を読むと、確かに経験で身につけたものや、体で覚えたものは忘れにくいと書いてあります。だからといって、スペルを書いて覚えると、5感を使っていることになるのでしょうか?
残念ながらなりません。スペルを書き出して、ひたすら覚えるのは、実は「左脳」に英語を入れてしまうことになるのです。脳の話を書くと、さらにメルマガ10回分位になってしまうので説明はしませんが、「左脳」は覚えるのには適していないのです。「左脳」の処理能力は40ビットくらい(コンピューターのあまり分からない私にはどのくらいか分かりませんが)しかなく、非常に遅いそうです。
「左脳」に入れたとしてもすぐ出て行ってしまいます。これは、試験の一夜漬けを考えると分かりやすいと思います。一生懸命前の晩覚えても、試験が終わると忘れているというやつです(私もずいぶんお世話になりましたが(^^;))。
ですから、スペルを書いて「左脳」に入れているのは、実は忘れるために覚えているようなものなのです(まあ、脳の「忘れる」という機能は実は、非常に高度なんですけどね。そうでなければ、必要ない情報で気が狂ってしまいますから)。しかしそれでは、何時まで経っても、本物の英語に必要な語彙力をつけていくことはできません。
どうでしょうか?上記の3つのうち、普段英単語を覚えるときにやっていたことのあるものはなかったでしょうか?一つもなければ、たいしたものです。
上記の3つ以外に皆さんはどのように英単語を覚えていますか?このメルマガで序章が終わり次第、一瞬で覚えられ、しかも、年をとっても絶対に忘れない正しい英語の覚え方を教えていきます。
今日の結論:
英語の単語を日本語訳と結びつけ、詰め込み方式で羅列されたものをただ覚えていくことは絶対にやらないようにしましょう。ほぼ忘れます。
次回:☆石器時代のTOEIC勉強法2:頭に悪い詰め込み文法
をお送りします。お楽しみに。
----------------------------------------------------------------------
このメルマガの著者プロフィール:
パーソナル・イングリッシュ・コンサルタント 齋藤 兼司
中学・高校時代は英語が大の苦手、大学受験でも英語が足を引っ張るという状態であり、高校2年のとき、週1回の外国人講師の授業で、「Where do you live?(どこに住んでいるの?)」と聞かれるが、頭が真っ白になり一言も答えられなかったことから、「絶対に英語をしゃべれるようになろう!」と決意する。
大学時代に英語サークルに所属、懸命に英語を習得するべく練習する。その甲斐あってか、3年生の時に全国スピーチ大会準優勝、全日本学生英語ディベートトーナメントベスト8に進出するなど活躍した。その実績が認められ、4年生の時に全日本英語討論協会理事を務め、学生の英語力向上の為に各大学にディベートを教え歩く。
卒業後すぐ結婚し、渡米。ダラスにあるChrist For The Nations Institute、カリフォルニアにあるCalvary Chapel Bible Collegeにて神学を学び、その後ダラスにあるクリスチャンのNPO(非営利組織)団体で翻訳、編集の仕事をするが、妻の妊娠のため帰国。
帰国後、T.I.E.外語学院にてプロ英語講師として1000人以上の生徒を教え、マネージャーとして新宿校、大阪校にて勤務。平成14年11月にTOEICスコア955点(Listening 495点、Reading 460点)を取得し、平成15年3月、より多くの生徒に「英語で考える頭」を作る方法で英語を教えるべく同校を退職、パーソナル・イングリッシュ・コンサルタントとしての道を歩みだす。
現在、「イングリッシュ・マスターズ倶楽部」を主催し3年間で200人以上の会員のコーチをし、様々な英語レベル、環境にある人の英語力を確実に伸ばすノウハウを蓄積し、独学で学ぶよりも2〜3年は学習時間を短縮させることができると自負している。また、家では、7歳(長男)、5歳(長女)、2歳(次女)の子育てに妻とともに奮闘中。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright(c)2006 Kenji Saito, All rights reserved
|
|
|
|