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【TOEICは絶対勉強するな!】
〜TOEICの勉強しなかったら955点取れた!〜
Vol.004
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こんにちは、パーソナル・イングリッシュ・コンサルタントの齋藤です。
今日も元気に、TOEICの勉強をせずに飛躍的にスコアをあげていきましょう。
それでは、第4回目早速、いってみましょう。
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ハイスコアをとるための大前提
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ハイスコアをとるための高い壁:(2)リーディングの量
リーディングでハイスコアをとるためにも、リスニングの「スピードの壁」と同様に、多くの受験者に共通の壁があります。それは、リーディングの「量の壁」です。75分間しかリーディングセクションの時間がないのに、3つのパートに分かれていて、3つ目のReading Comprehensionでは、B5の3分の2くらいを占める英文が15ページほどもあるのです。
多くの受験者がこのリーディングセクションをきちんと時間内に終えることができないといわれています。実際に私が受験したときにあったことなのですが、リーディングセクションの終わりを告げるベルが鳴ったときに、その教室に座っていたたくさんの受講者のシャープペンを握る手が高速で動き出したのです。私の席は後ろのほうだったので、いったい何が起こったのかと驚かされました。
そう、何が起こったかというと、経験のある方もいらっしゃるかと思いますが、終了間際に、まったく手がつけられなかった部分のマークシートをとりあえず塗りつぶしていたのです。TOEICは基本的にマークシートなので、文章を読んで答えを考えなくとも、どれかに印をつけておけば正解になる可能性があるので、何も印をつけないよりは、印をつけておいたほうがスコアにつながります。それが高速で動き出した手の正体でした。
とにかく、問題量が75分にしては多いのです。リーディングでは、この「量」が壁となりハイスコアを阻んでいます。
しかし、実は、「量」といっても、リスニングのときと同様に、英文を読む「スピード」が鍵になってきます。それは、速く英文を読めれば、それだけ短い時間である程度の量を読むことができるからです。どのくらいのスピードで読まないといけないかというと、実際にネイティブスピーカーが普通に読むスピードが、1分間に約250〜300単語ですから、それと同等くらいのスピードで読む必要があります。
ピンと来ないと思いますので、実際の英文で実験してみまましょう。
あなたも、ストップウォッチ(時計)を片手に下記の英文を何分くらいで読めるか時間を計ってみて下さい。用意はいいですか?ではいきましょう。
用意、スタート!
A Miracle
Like any good mother, when Karen found out that another baby was on the
way, she did what she could to help her 3-year-old son, Michael, prepare
for a new sibling. They found out that the new baby was going to be a girl,
and day after day, night after night, Michael sang to his sister in Mommy's
tummy. The pregnancy progressed normally for Karen, an active member of
the Panther Creek United Methodist Church in Morristown, Tennessee. Then
the labor pains came. Every five minutes ... every minute. But complications
arose during delivery. Hours of labor. Would a C-section be required?
Finally, Michael's little sister was born. But she was in serious condition.
With sirens howling in the night, the ambulance rushed the infant to the
neonatal intensive care unit at St. Mary's Hospital, Knoxville, Tennessee.
The days inched by. The little girl became worse. The pediatric specialist
told the parents to prepared for the worst.
Karen and her husband contacted a local cemetery about a burial plot. They
originally fixed up a special room in their home for the new baby-now they
planned a funeral
Michael kept begging his parents to let him see his sister, "I want
to sing to her," he said. Week two in intensive care. It looked as
if a funeral would come before the week was over. Michael kept nagging
about singing to his sister, but kids are not allowed in Intensive Care.
Karen made up her mind. She decided to take Michael whether they like it
or not.(ストーリーは続く)
何分くらいで読まれましたか?
ネイティブスピーカーは、このくらいの量(255語)を1分で読むということです。
1分間で読めなかった方もご安心ください。今できなくても、これからできるようにしていったらいいだけです。
ですが、考えてみると、これがもし、日本語だったらなんと言うことはないと思います。あなたがこのメルマガで今くらいの量を読むのに、何分もかからないのですから。日本語では、すでに完璧にこなしているわけですから、それほどへこむことはありません。同様に英語でもできるようにしたらいいだけです。
日常のレベルでの「読む」という行為はそれくらい速く、速く読めるからそれだけ「量」が読めることになります。 こうしてみると、リーディングの量の壁も、実は英語を読み理解していく「スピード」に根本的な問題がある事が分かりますね。
TOEICのスコアを上げようとするときの目標の設定は、「何点取ろう」とか、「テストのテープに遅れずについていく」というようなものではなくて、前回設定したように、最初から、本物のコミュニケーション能力をつけるべく、「ネイティブ並み(日本語で読んでいるくらい)の速さで英語を読んで理解しよう!」という高いものでなければ意味が無いのです。
映画の英語が90%以上の理解度で理解ができれば、日常の会話にも十分ついていく能力が身につきますし、TOEICのリスニングセクションでも400点以上は簡単に取れますし、ネイティブ並みの速さで英文を読んで理解できれば、リーディングセクションで400点以上取ることも可能なのです。
目標を設定するときは、リスニングもリーディングもそれ以下ではいけません。それ以下の設定をしてしまうと、本物の英語力はつきませんし、結果としてスコアも伸び悩んでしまうことになるからです。
しかし、「映画の英語を聴いて理解しよう」「ネイティブ並みの速さで英語を読もう」というと、多くの人は諦めを感じてしまうことがあります。
「映画が字幕なしで見られるようになんてなれるわけがない」
「そんな夢みたいなこと言わないで、スコアアップの秘訣を教えて欲しい」
「今のリスニング能力とギャップがありすぎてどうしたらいいのか分からない」
大丈夫です。このメルマガを読み進めていくうちに、このようにつぶやいていた人が、
「よし、やってみよう。」
「映画を字幕なしで見られるかもしれない。」
「私にもできるに違いない。」
というように変わってきます。
映画を字幕なしで理解するというのは、実は、特殊技能でもなんでもないのです。アメリカ人やイギリス人、英語圏の人であれば子供でも、教育を受けていない人でも、全員やっていることです。そこには能力の差など存在しないのです。
さあ、いよいよ、プロローグ(えっ?長すぎですって?(^^;))も終わり、次回はこのメルマガの序章の中心である、「間違いだらけのTOEIC勉強法」の核心に迫っていきます。覚悟はいいでしょうか?(間違っている方法をしていた場合、それをやめて、正しいことを行う覚悟ということです。)覚悟のできていない方は、覚悟を次回までに作っておいてくださいね。
こういう話をご存知でしょうか?
あるところに、きこりのおじさんがいました。そのきこりは、朝から晩まで忙しく木を切っていました。そのきこりは働き者で、一生懸命働いていたのですが、一向に暮らし向きは楽になりません。
あるとき、一人の少年が、そのきこりが木を切っているところに来て、こういいました。
「おじさん、そののこぎりの歯、さび付いて丸まってるよ。きちんと研いで、尖らせたら、もっと早くたくさん木が切れるよ。」
それを聞いたきこりは、こう言い返しました。
「忙しくって、のこぎりの歯を磨いている暇なんかない!あっちへ行け!」
日本で英語を学んでいる学習者の姿かもしれません。何度引いても切れないのは、努力や、熱意が足りないのではなく、実は、「切れないのこぎり」を使っているだけなのかもしれません。
もし、少し時間を割いて、「切れないのこぎり」を取り替えて「切れるのこぎり」にしたとしたら・・・
3年後、5年後の英語力は、まったく違うものになっているでしょう。このメルマガを読んでいる皆さんは、あのきこりのおじさんではなく、今やっている勉強が本当に効果のあるものなのか検証する時間をとってくれることを信じています。その少しの時間が、何十時間、何百時間を節約することになるのですから。
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